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ミルクのslowのネタバレレビュー・内容・結末

ミルク(2008年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ユスフ三部作の第二作目。
高校を卒業したユスフ青年。彼は詩を書くことが好きで、自分の投稿した詩が雑誌に掲載される日を夢見ていた。
しかし、母親との2人暮らしを支えるのは、ミルクの訪問販売の収入のみ。貧しさもあるだろうが、どこか2人の関係性は良好ではない。
そんなある日、ユスフは母が町の駅長と親密な関係にあることを知り、動揺してしまうのだった…

蛇が喉から炙り出される衝撃のオープニング。夕暮れの若者。坂道の多さ。
一作目に続き、赤の愛車が可愛らしい。
郵便物の確認に行った時の感じなんて、凄くユスフらしい。詩を自慢したくて仕方ない所も。書店で出会う女の子も、未来に影響を与えていそうだ。

あらかじめ決められた構図のイメージがあって、そこに遠くから人がとぼとぼと歩いて来る。この撮り方凄く贅沢にその景色だったり空気感を味わえて好きだ。
何かしら前後の作品との関連性があり、発見するのも楽しみ方の一つかなと思う。
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