トルコのセミフ・カプランオール監督による【ユスフ三部作】の2作目です。
映画としては『卵』→『ミルク』→『蜂蜜』の順番です。
覚え方としては、採取が楽な順です。
卵はそこにあるのを拾えばいい。
ミルクは絞らなきゃいけない。
蜂蜜はだいぶ危険を犯さなければならない。
時系列的には『蜂蜜』→『ミルク』→『卵』の順になります。
それぞれ少年ユスフ→青年ユスフ→おじさんユスフです。
映画の順番だとどんどん若返っていくわけです。
*****
この映画の主役は青年ユスフ。
高校を出たばかり、らしいです。
酪農を営んでいる家の仕事を手伝いつつ、詩を出版社に提出しています。
*****
ユスフ、ゲイ説を唱えようと思ったのですが、どうやら違うようですね。
多分同い年の男の友人。
しかも土木をやっているその友人を、
ユスフが上から下まで舐めるように見るシーンがあるんです。
そういう風にカメラが動くことが他にないのでものすごく印象的でした。
で、そういえば青年ユスフは冒頭で美女を追いかけますが
その追いかけ方も微妙すぎて
本気でその美女とどうにかなろうなんて思ってないんじゃないかと思います。
また、別の美女と翌日のデートの約束を取り付けますけど
翌日にデートをしたシーンはないし
一切そのことには触れない。。
女性に興味ないけど、一応トライしてる、というエピソードなのかな、と。ゲイかな、と。
思ったんですが、多分違いますね。
*****
女性や恋愛に奥手だということを示すエピソードでしょう。
友人をジッと見たのは、おそらく「父親」の姿を彼に見たのでしょう。
森の中で労働していた父の姿を友人に重ねて、
家の中で詩を書いている今の自分と比較したのでしょう。
*****
フィルマガ連載記事です。よろしければお読みください!
↓↓↓↓↓↓
今年は「日本におけるトルコ年」!日本と深いつながりのあるトルコの文化と映画を紹介 | FILMAGA(フィルマガ) https://filmaga.filmarks.com/articles/2703