ちい

ドラゴン・タトゥーの女のちいのネタバレレビュー・内容・結末

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

複雑な人間関係と、登場人物の細かい心の動き(特にリスベット)が肝なので、原作を読んでから観るとさらに面白いと思う。

オープニングの移民の歌で引き込まれる。リスベットが抱える悲しみや闇、怒りを表しているようで、もうその時点で観に来て良かったと思った。

北欧の冬は人を寄せつけない。人を寄せ付けないほど美しい。ヴァンゲル一族の氷は、ミカエルとリスベットが足を踏み入れたことで溶け始める。美しすぎる景色の中で、おぞましい事件が解決されていくことが、怖さとは違う何かを感じさせる。

孤独な天才ハッカー・リスベットがミカエルに対して抱き始める複雑な感情。かつての後見人に自分は幸せだと伝え、これからやっと人を信じていけるかもしれないと思えた時、彼女は見てしまう...原作を読むと、ラストはもっと感情移入出来ると思う。

007とは一味違う、ダニエル・クレイグの渋い眼鏡姿とデスクワークも良かった。
彼には寒い国が似合う。コート姿もダウン姿も素敵。

続編はもう製作されないのだろうか?
ちい

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