おいも

ドラゴン・タトゥーの女のおいものレビュー・感想・評価

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
3.4
映画のトーンは良かった。基本的にはモノトーンで描かれた。モノトーンと言っても白と黒は、暗い白と明るい黒という表現が当てまるような気がする。映像と演出もそうだが、特に登場人物の人物像や真実がそれを表していた。ダニエル・クレイグは表面上は黒、作中でほとんど表情が崩れるシーンは無いし嘘つき記者として物語は進む。しかし、娘にだけは笑顔を見せたり、実際には嘘をついてなかったりと強い白の一面を見せる。同じく黒として扱われるドラゴン・タトゥーの女もそれに当てはまる。逆も然り、依頼人の息子や財団の人間が当てはまる。そういったところに、この作品の深みがあったが、もう少し僕としてはデビットフィンチャーならではの気持ち悪さが欲しかった。
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