トカゲロウ

ドラゴン・タトゥーの女のトカゲロウのレビュー・感想・評価

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
4.1
デヴィッド・フィンチャー作品は本当に男性の心を掴みますね。
原作未読の上、ミレニアムシリーズも未鑑賞。
タイトルやパッケージから、どういう映画かわからないということもありますが「ドラゴンタトゥーの女」なんて何やら怖いですねぇ。
観終わってからは全然怖くなくなります。
むしろ、彼女の動きをもっと見ていたい!

ある実業家の記事を書いた雑誌記者の主人公は、その事で敗訴して信頼を失ってしまう。
そこに現れたのは、かつて大実業家として名を馳せた老人。
老人は40年前に失踪した親戚の娘を殺した犯人を見つけて欲しいと頼む。
自分が敗訴した実業家の不利な情報を条件に事件を追う主人公は、過去の未解決殺人事件が絡むと知る。

あらすじだけを見るとミステリーなんですが、それはこの作品を構成する1つに過ぎません。
他にも主人公と「ドラゴンタトゥーの女」であるリスベットとの関係も重要な要素です。
また、フィンチャー映画ならではのセンスを楽しむことが出来たら満足のいく出来でしょう。
「移民の歌」が流れるOPだけで1つの映像作品として見応えがあります。
冷たい音や霞がかった映像がストーリーの不穏な行き先に良く合っています。
ラストはキュンとしました。
ありがちだけど、彼女にはそれが特別だったんですね。

注意点として、大量の名前が出てくるので混乱することです。
私は途中で諦めましたよ(笑)
それと、日本のみでしょうがモザイクが酷すぎます。
これはいけませんねー。
「表現の自由」なんてよくわからんなぁと他人事に思っていましたが、見事な侵害に呆れます。
そういった意味でも、自分にとって重要な作品になったかな。

ボンドから一般人になっているダニエル・クレイグ、眼鏡が似合いますね。
尖った印象だった彼の顔立ちが一気に柔和なオーラを放ちます。
これが役者さんですか。
ルーニー・マーラは言わずもがなですね。
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