最近の作品でルーニーマーラに興味を持ち、過去作品のひとつとして鑑賞。
ルーニーに最初に興味を持ったのは、キャロルで、その時はケイトブランシェットの演技に圧倒されルーニーの存在感はあまり感じなかったが、この作品を観た後ならば、ケイト演じるキャロルに圧倒されるテレーズの雰囲気、何もできない頼りない感じこそがカメレオン並みの演技力だったのだと気づく。
彼女のすごさは、無表情なのに伝わってくること。目力なのかな。
本作のルーニーはキャロルとはまるで逆。
可愛さもなければ攻撃的。
無表情で冷たい感じなのに人間らしさを感じる。薄っぺらいようでアツい。当時は20代前半だったと思うけど、この落ち着いた雰囲気もすごい。
ストーリーもテンポよく進み、期待を裏切らないサスペンスで、もちろんルーニーに限らずキャストが素晴らしかった。
評価の良さも納得。