踊る猫

ドラゴン・タトゥーの女の踊る猫のレビュー・感想・評価

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
3.8
上演時間が二時間以内に収まっていたら 4.0 点をつけただろう。とにかく長ったるい。そして、デヴィッド・フィンチャー監督作品にしては「地味」に過ぎる。期待していたトレント・レズナーの音楽も、もちろんデヴィッド・フィンチャー監督による美しいシーンもこの長さの前では集中力を持続させられずただただ退屈に感じられた。原作を読んでいないのでどこまで忠実に作られているかが分からないのだけれど、主要なふたりが出会うまでのシーンはもっと削れたのではないだろうか。ふたりの出会いのシーンまでの長さが、肝腎なミステリとしての謎解きを楽しませてくれない。ルーニー・マーラを始め、大根役者はひとりも出て来ない。それだけに惜しい。駄作と切って捨てられない理由もそこにある。とにかく「惜しい」作品なのだ。
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