ざわさん

ドラゴン・タトゥーの女のざわさんのレビュー・感想・評価

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
3.7
2018年 141本目

レッド・ツェッペリンの『移民の歌』のアレンジから始まるオープニングで完全にフィンチャーワールドへ吸い込まれ、解放されるのに中々時間がかかった。2時間半の長尺を感じさせない、スウェーデンで起こった殺人事件を解明するサスペンスムービー。
ダニエル・クレイグ演じるミカエルが、ある一族の未解決少女殺人事件の犯人探しを命じられ、後にドラゴンのタトゥーを入れた女と協力することになる。まず、一族のメンバーが多すぎて頭が混乱。名前が似ているプラス、相関図難すぎん?誰が誰の父親で、それがどんな顔だったか、全くと言っていいほど覚えられないので、そこを考えることは断念して、ストーリーを追うことだけに重点を置いた。
そもそもミカエルと、「ドラゴンタトゥーの女」のリズベットが対面するまでで映画は1時間経っていて、やっとここから始まるんだ、と肩に力が入る。自分勝手というか、最初は排他的な性格のリズベットと、徐々にパートナーになっていく過程は、長かったけど、会うべきして会った感あって良かった。これが後に悲しい結末へと繋がるわけだけど。
肝心の謎解きは、若干腑に落ちない部分あった。努力して犯人に迫る中で、キーワードが「聖書」になってしまうだけで、日本人としては、聖書に接点が然程ないので、少し萎える。ただそんなことを考える暇もなく、次のヒントとなる大事な一手が出てくるので、終盤はドキドキ止まらない。予想を大きく裏切る展開で、まぁなんともフィンチャーの手法らしい。とかいうとしたら、これ原作というか、スウェーデン映画のリメイク(?)らしいね。この映画をもう一回見たいとも思うし、そっちのオリジナル版も見たいけど、そんな勇気と気力は無いかな。
ざわさん

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