原作（ミレ二アム）は、
信じられないほど、面白い。
比喩ではなく、読み始めたらページを
めくる手が止まらない。
そして、登場人物のリスベットをみんな
好きになる。みんな好きになってしまう。
原作が好きすぎて、映画は避けていた。
自分のイメージを台無しにされたくなかった。
アホみたいけど。でもでも本好きなら、
この気持ちはわかってもらえないだろうか？
WOWOWで（007シリーズ）がやっていて、
ダニエル・クレイグを観ていたら、
観てみたくなった。フィンチャー監督。
脚本はあのスティーブン・ザイリアン。
最初は静かに始まる。動きも少ない。
登場人物も多いので、映画だけ観た人は
混乱するかもしれない。
本当に、少しずつ少しずつ見えてくる。
この緩急が、僕には素晴らしく思える。
（この話は、どっちに転んでゆくのか）と
漠然と思い始めるだろう。
（この話は、どの深さまで落ちてゆくのか）と
思い始めるだろう。
その闇は、深い。
闇は深くなるが、主人公2人が絡んでゆく
あたりから、加速度をあげて物語は
動き始める。俄然に面白くなってゆく。
もう少し、陰惨でもよかったし。
もう少し、閉鎖的で、
もう少し、寒々しくてもよかった。
ダニエル・クレイグ、良かったね。
だけど、ルーニー・マーラ。
そこには大好きなリスベットがいた。
続編をこのキャストでちゃんと作って
欲しかった。でも、この先のリスベットは
かなり（過酷な日々）が待っている。
映像化したとしても、難しいかもしれない。
でも、観たかったな。
『友達が出来たの。』いい顔してた。
