『シモンの空』のシモンくん(ケイシー・モッテ・クライン)って本作のダミアンだったじゃん!
ってことで、これまたちょっと前に見ていた本作をレビュー。
フランス映画の巨匠(だったはずなのに最近日本公開されてなくない?死んでからまとめて追悼特集上映とかで済ましたりするのは無しだからね!!)アンドレ・テシネ監督作。『かげろう』(2003)以来で作品を見たけども、何だかいろんな意味でまだまだお元気そうな作風ですな(笑)
(最新作もドヌーヴ様が主演なのにWOWOWスルーですか……しかもケイシーくんがまたまた出演だし、すっかり監督のお気に入り俳優なんですね)
内容的には、度々の急(発展)展開に戸惑いつつ、「昔からこんな感じだったっけ?」と思っちゃったんで、久々に過去作(『野性の葦』とか…)を見返してみたくなりました。
簡単に言えば、"ケンカするほど仲がいい"的なBL展開に『銀の匙』(駒場くんの件)的なエッセンスを加えた感じでしょうか。
(少年ジャンプとサンデーが合わさったような表現になってしまいました…)
生と死に関する物語と、性的指向の自覚と、coming of ageをやろうとしていることは伝わってきますが、果たしてそれが巧くいっているかと言うと微妙な気も若干……。
(パワープレーで乗りきった感もチラホラ…)
最初は暴力でしかなかった身体と身体のぶつかり合いが、最終的にはセックスとして結びつく(しかも互いに平等に!!)……って言うのを描きたかったんでしょう、きっと。
(本作しかり、アンドレ・テシネ監督作が単にLGBTQ作品として括られてしまっている現状には違和感しか無いですが…)