“この前 古いノワール映画を見た
キャッチコピーは 『 男は堕ちる時 女も道連れにする』
そういうものかもな”
ロサンゼルス
①売人のマシューとジェシーは丘の上で、ドロシー(クリスタル・リード)と出会う。ドロシーに『電話を貸して欲しい』と言われ、ジェシーが貸す。
電話の相手は私立探偵のメル・サンプソン(ジョン・ホークス)。
彼らはその丘で待ち合わせする事に。
ドロシーが待ってると、森林警備隊のフォンテーヌと名乗る男が現れる…。
②ストリップのオーナー、ゴーディ(ロバート・フォスター)の家に友人のロジャーとベロニカ夫婦、ゴーディの妻ジャネット。
そこに満身創痍のメルが『事故に逢った。電話を貸して』と、その家に現れる。
するとメルはゴーディに、とある写真を見せる…。
③閉店間際のストリップ場。
お酒を飲んでるメルにラップダンスを勧めてくるジル(ディーチェン・ラックマン)。
それを断ると、今度はドロシーがメルの席にやってくる。
メルはドロシーを飲みに誘う…。
④草ボクシングのラウンドガール兼 ドライビングシアターの映写技師をしているジル。
そこにやってきたメル。ある男を探しているとの事…。
⑤ドロシーの母親メアリー、祖母のエレノアがいるホテルにやってきたメル。
二人はドロシーが行方不明になったので、メルに捜査を依頼。
メルはメアリーと二人で話したいと言い、部屋を出ていくエレノア。
メアリーはメルを誘うが、メルはそれを拒否し、とある男の話をし始める。
ホテルを出ようとするメルの後を追う、売人のマシューとジェシー…。
なるほどですねーーー!!
コレは面白いですねーーー!!
5つのエピソードが展開されるんてわすが、時系列が崩される事で、明らかになっていく事実の順番も崩されている、という作りなんですが、しかもそれらが全て20分強の『長回し』で撮られてる、というかなりギミック満載の作品です。
しかもそれが破綻せず、ちゃんと面白く成立しています。
いやーー良く出来てますね。
タイトルが出るタイミングもカッコイイ!
メメントほどグシャグシャにはなっていないので、そこまで観てて疲れる事無く、しかし長回しによる『緊張感』が保たれています。
望遠で遠くの映像と、近くのカメラの映像を『2分割』で、同じ瞬間をみせる手法、めちゃめちゃイケてました!
スゴく大変な撮影だったはずなのに、サラっと見せる
エクスタシー、証明写真、ジルが再び現れるフリも、すごく良い感じに回収されてて、自分好みです。
またメル役のジョン・ホークスが良いです!『こーゆー事か!』と分かってから改めて観ると、彼の行動、表情も納得出来ますし、すごく良い演技でした。
コレは『めっけモノ』映画でした!!
確実にまた観ます!
ディーチェン・ラックマン、イケてます😍!