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エル ELLEの豆onpeetsのレビュー・感想・評価

エル ELLE(2016年製作の映画)
4.0
孤高の女とはこう言うものなか!??



ポールヴァーホーベン監督シリーズ❗️

今どんどん監督の作品を漁ってみてるのですが
この作品が難解すぎて鑑賞してから1週間以上は頭を悩ませてます😂😂💦

誰か助けて〜💦


ポールヴァーホーベン節が効きまくっていて
群像劇のはずなのに、群像劇と感じさせない演出も監督の意図を読み取りたいが為に頭を悩ませてます。
難解すぎて🥵(知恵熱)

そして本当に何故か分からないけど、涙が出て来てしまう。
そんな不思議な作品でした。
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主人公はミシェル。

この作品は強姦から始まります🤯
いい歳をした彼女が何故襲われたのか、、、。
犯人は誰なのかを主軸に話が進みます。📚


、、、しかしこの映画はポールヴァーホーベンって言う狂人の作品です。

ミシェルは終始、ロボットの様に表情を変えません。

騒ぎ立てません。。。
淡々と武器を揃えて行きます😂
アックスを買った時はカッコ良ささえ感じました。

彼女は幼い頃に心に深い傷を負う事件に関わります。
その事件により父親は服役。🚔
そして幼いミシェルはマスコミ達の餌食になっていました。📝
 


そのせいなのか、彼女は極端に被害者になる事を避けている様に感じました。

だから、何事にもフラットに接しているのかもしれません。



その後は、どう言う人生を送ったのかは分かりませんが、彼女はゲーム会社の重役となります‼︎


しかし、そこでは彼女の性格のせいなのか
スタッフからはかなり嫌われています😭
そして、嫌がらせも受けます😭

そんな事件も起きているが、彼女は淡々とスタッフの1人に金を積んで犯人を探させます。




他にも
息子の嫁が産んだ子供は肌の色が違う❗️
ってなった時も淡々とDNA鑑定をお願いします。嫁に詰め寄ったりはしません。😭



パーティーの席で母親が若い男と結婚すると言い出した時は大笑いしていたけれど軽蔑の眼差しを向けるだけ😭


彼女は感情を面に出しません。
淡々としております。
淡々と対処して行きます。。。💦



普通の映画なら山あり谷ありの起承転結作品になるのですが、

この作品はミシェルがフラット過ぎて色々ひどい事が起きているのに映画としての山場は有りません‼︎🤭🤭


ミシェルは映画みたいなソレを
「許さない!」😡

と言わんばかりにミシェルも周囲の人間達を掻き乱していきます。


ミシェルは孫も生まれた位の良い歳の方なのですが魅力に溢れています💖

そんな彼女は仕事仲間で親友のアンナの夫ロベールと、、、

浮気してます。😣😣


そしてミシェルの元夫、
リシャールに恋人ができた時もその恋人に悪戯します。ピンチョス?に爪楊枝を仕込みます💦


ミシェルは若い男が好きなのか、ロベールに飽きたのか、隣人の旦那にまで色気を使います。
靴を脱いで机の下で脚を絡ませて来ます❗️


もう、しっちゃかめっちゃかなのです❗️❗️


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   ⭐️ネタバレもあり⭐️
 何だか皆んな愛おしい気持ちになる

この作品の観賞後は何だか全てが尊く思えました。


息子は子供の肌の色も認識できないアホなやつだと思ってたのですが、
肌の色が違うけれど、自分の子供として愛そうとしていたと言う想いもわかり泣けてくる。
ミシェルも「子供の為を思ってやったのね」と理解します。


リシャールの場合も恋人と寝た時に「好きな作家は誰?」と聞いた際、同じ苗字の作家の小説が好きだと言われ、2人は別れました。
そんな時にミシェルはリシャールに「可哀想に」、、、と慰めます。


隣人のレベッカは夫のパトリックの異常性をもちろん知っていました。
彼は病的であり妻も被害にあっている事はミシェルも勘づいていた様でした。
事件の後、レベッカは「夫の相手をしてくれてありがとう」とミシェルに伝えます。


アンナの場合はロベールの浮気相手は自分だと直接伝えます。

その後、アンナはロベールと別れます。
アンナと別れたロベールは酒浸りになります。


アンナは久しぶりに会ったミシェルに問います。

アンナ「彼をどう思っていた?」

ミシェル 「別に何とも、たまたまよ、、、。
寝たかっただけ、、。」

アンナ 「そんなの言い訳にならない」

ミシェル 「最悪ね、、、。」

そこで親友は少し笑います。


ロベールはミシェルが強姦された後に身体を求めて来ていた様な夫です。
もしかすると、アンナも何かしら苦痛が有ったのでは無いのでしょうか???


、、、などと色々深読みしたり、考えたりしてしまいました💦

最後の展開を思うと何だか全てが尊く思えて来てしまいました。😇

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監督はこの作品で共感させない事により、
鑑賞者の思考を動かす。。らしい。


映画の感想を読み漁ってましたら、
主人公が取り乱さないのは観客に考えさせる為、
安易に共感させない為の演出、、、。
って記事を見ました。。。。

ぇぇぇええ‼︎
監督、何処まで考えてんの‼︎

この話、本当!?ってなりました。。

だとしたら、映画から共感性を排除する事で人間の脳みそを使わせる様に仕向けるとか、、、
バーホーベン監督本当にッッ😂😂‼︎

鑑賞者の脳みそまで管理してくれるなんてッ‼︎

😱😱😱恐るべし、、、

ってなりました、、。

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この作品結局、何だったのか分からない。。。🤨

この作品は結局何だったのか分からないのだけれど、
じんわりと心に響く「何か」は有りました。

その「何か」が分かるまでの歳を取れていないのかもしれませんね。。


映画の型に収まらないキャラクター像を作り上げるバーホーベンさんは本当に凄い方って事しか理解できませんでした😭😭

もっと、頭良くして出直します!😇😇

もしかすると、なのですが。
1人の女性が孤高に世間と渡り合う姿はもしかするとキャリアウーマンの方には何か響くのかもしれません。

女性が自立する事は孤独なのかも知れません。
何か女性的な物を犠牲にしているのかも知れません。

とても難しい題材だったのでとりあえず今回はここまでにしておきます。


沢山の方にお勧めできる作品では無いのですが
一風変わった作品を鑑賞されたい方にはお勧めです❗️❗️
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