ヴァーホーヴェンの復帰作としてカンヌでも評判の良かった本作。確かに、ヴァーホーヴェンらしさがあって、エロスもありつつ、サスペンスもありつつ、バイオレンスもあるという盛り沢山の内容だった。
そしてもちろんその切先を尖らせるイザベル・ユペールの妖艶で上品なセクシーが最強すぎる。いやぁ、彼女のエロスはなんなんでしょうね。オゾンの「８人の女たち」で冴えない女性から上品なマダムへと変身したように、この人はいとも簡単に作中で変化を遂げる。この作品でも怯える高齢女性から、強く妖しい美女へと変化する。今、こういう演技ができる役者って、世界で何人いるんでしょうか。日本には・・・。
