ほぼ全てのシーンに主人公がいて、逆に言うと主人公が登場しないシーンはない部類の映画。
(近年だと「セッション」と「ナイト・クローラー」がそうだった気がする)
とにかくイザベル・ユペールの演技に引き込まれる映画、2時間弱一瞬たりとも彼女から目を離せることはできなかった。
非英語圏・非ハリウッド映画にも関わらず89回アカデミー最優秀主演女優賞にノミネートされたのも大いに納得。
そして来年80歳になるポール・バーホーベン監督だが、今風の若々しい演出で全く年を感じさせなかった。
今作でも人間の本能を暴くようなバーホーベン監督特有の作風が健在で、改めてもっと評価されてほしい監督である。