コーディー

エル ELLEのコーディーのレビュー・感想・評価

エル ELLE(2016年製作の映画)
4.0
こないだ満席で観れなかったのでリベンジ鑑賞!

世の中が狂ってることなんてとっくに知ってるわよ〜なミシェルの達観の眼差し、ポッと出の変態とはステージが違うのが一目瞭然wもちろん心が動かないほど麻痺してはいないけど一旦置ける余裕。その分よく周りが見えてるし取り乱さないための準備も万端。強さや性癖ともまた違う彼女の生きてきた道の過酷さの上にあるのかな。
家族や知人は多いし皆どこか変わった人間ばっかやけどミシェルがどういう気持ちで彼らと接しているのかは謎でした。完全に個として生きてる感じw

もっとヤバい性癖やモラル無視の変態映画かと思ったけどそうじゃなかった。共感こそ簡単ではないけど胸糞悪さは全くなかったし振り回される妙な心地良さすらあったwまあ64歳になってもエロく美しく恐ろしいイザベルユペールによるねじ伏せ感がかなりデカイし、ますます好きになった。ゲーム会社社長ってのもギャップあり過ぎでオモロイ!あのゲームはおもんなそやけどw

ハネケの『ピアニスト』ほどのゾクゾクする衝撃はなかったけどこの解放の仕方もなかなか興味深くて良い!面白かった!