豊島区民

エル ELLEの豊島区民のレビュー・感想・評価

エル ELLE(2016年製作の映画)
3.8
『ELLE』
サスペンス物としてしっかりとした作品である以上に1人の女性、人間の尊厳や矜持の物語として楽しむ。
ジェンダー論やフェミニズム論という既成概念的な枠組みを乗り越えてくる感覚があって、受け止め方に非常にエネルギーを要する作品。
イザベル・ユペールの色気とエロスが最高である。
登場人物が多く、かつイザベル・ユペールと絡みまくるので、人間関係が何重にも展開される。
それが単純にサスペンスとして先の読み辛さ、面白みを与えると同時に、多角的な角度からの人間描写の深みという副次的な効果をもたらしている。
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