ゆき

エル ELLEのゆきのレビュー・感想・評価

エル ELLE(2016年製作の映画)
3.7
自身のエゴの押し付けは愛ではない。

ある日突然、自宅で覆面男に襲われた女CEO。日常を営む中で身近にいるであろう犯人へアクションを起こし始める。

外側は強くならなければならない過去と闘って地位と財力と家族を得た女。内側は頼ることができない、弱みを隠し続ける女。ミシェルは実はとても弱い人に見えた。
家族と友人は愛を含んでいるけれど、ミシェルを囲う肉体関係に愛情が欠落している。

なんにせよ肌のハリに膝小僧の美しさ。凛とした足首。あの60代はすごい。

生まれたり死んだり、受け入れたり拒否したり。対比がたくさん落ちていてギャップに戸惑うことも多い作品でした。

男性達のエゴもブラックジョークも小洒落た一作。
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