監督がポールヴァーホヴェン、脚本が『ベティブルー』のフィリップディジャンなので自分には理解不能な映画だろうと思っていたら、その通りだった。
登場人物が、全員とんがっている。個性的というか、私には共鳴できない。
主人公のミシェル、そしてその母親、息子の倫理観は到底日本人には考えられない。
宗教的、性的いやあらゆる倫理観が急変しつつあるヨーロッパ。
フランス人、いやヨーロッパ人がすべてこの登場人物のようでないことは知っているが、最近のヨーロッパ社会の変貌は少し知っているわが身としては、我が国もこのような変質を遂げていくのか興味あるところ。
でも、このコンビ(監督+脚本)は十分楽しめる映画を作り出した。
見て損は無い一本だった。