あじたま

エル ELLEのあじたまのレビュー・感想・評価

エル ELLE(2016年製作の映画)
3.4
2018-9
何だろう。何なんだこりゃぁ。
観たあと議論したくなる感じ。

レイプ、ダメ、絶対。だけど、この物語を考えるに
・レイプのこと
・彼女(ユペール)のこと
・彼女(ユペール)のレイプへの対応
の3点で分けて考えないと分からなくなるな、と思った。

レイプ問題は「#Me too」とかワインスタインとか色々語られてるから置いといて。

ユペールの役について共感するのってなかなか難しいと思うんだけど、ユペールも誰に対しても共感してないよな?誰のことも考えてないな?と思った。別にコミュ障じゃないから便宜的に社員を褒めたりニコッとしたりもするんだけど、結局親のことも人間そのもののことも全部嫌いで憎んでいる。この寂しさが埋まることは渉外無さそうだなー、と絶望した。
全員どうかしてるぜ、て感じなのだけど隣の家の奥さんの最後の一言がこわかったなー。一番色々把握してたんかい、ていう。脳天気で宗教に一生懸命の人かと思いきや、、、て感じ。家空けてたのもわざとかよ。

ネットで「レイプにあっても自分で幸せをつかみ取っていく主人公かっこいい!」みたいに書いてたんだけど、私はえおれはとんだお門違いだと思った。ユペールは劇中他人を貶めるときしか本当に楽しんでいる描写がないし、最初から最後まで不幸で寂しいと思ったよあたしゃ。

ゲームソフト「ラストオブアス」をブックオフに売ったその足で映画観に行ったらそのポスターが劇中で出てきて何となく印象的だった。
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