ニクガタナ

エル ELLEのニクガタナのネタバレレビュー・内容・結末

エル ELLE(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

あれ?エルが主人公じゃないのね。いつ出てくんの?と思ってたら終わっちゃって、調べたらフランス語の「彼女」を意味する単語だそうで、雑誌の「ELLE」もそういうことかと一つ勉強になりました。予告に騙されて勝手に過去のトラウマをきっかけにしたサイコサスペンスかと思ったら全然違ったが、これはこれで面白い。弦楽器が奏でる劇伴が由緒正しいフレンチサスペンスの香り漂わす、上質なエロティックサスペンスミステリー。主人公のゲーム会社社長を演じるイザベル・ユペール出演当時62歳。劇中設定55歳位なんだろうか?色っぽい。男たちが魅了されるのも納得で、関係する男達皆犯人に見えるいい脚本。まずいきなりとんでもない始まり方に驚いた。レイプされてあんなに達観できるとは思えないが。父親の過去のいきさつでおかしくなってるのかしら?相思相愛レイプという展開もビックリ。本人が良いならまぁいいかとちょっと気が楽になる。ヴァーホーヴェン監督作品なのでもっとえぐい展開を想像して観進めたが、心配するほどではなく、ほっとしたというか肩透かしくらったというか。でも満足。そしてやや強引ながらスッキリする終い方がヴァーホーヴェンらしくて好み。
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