カトウ

オクジャ okjaのカトウのレビュー・感想・評価

オクジャ okja(2017年製作の映画)
4.0
『グエムル』のポン・ジュノが良いもん観せてくれたよぉぉぉおおお!! 感涙 *\(ToT)/*

ポン・ジュノがティルダ・スウィントン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノ、リリー・コリンズで作品撮るって知ったときから、ずっとずっとずっと楽しみにしていたんだ!これだけでめちゃくちゃ豪華なんだもん。

結論から言って、期待を上回る満足度!

♦︎キャラクターたちの勢いがすごい!
過剰にデフォルメされた彼らはスクリーンの中をぴょんぴょんしてるんですよ、もうどのキャラも!水を得た魚!

キレッキレのティルダ(ほんと漫画)、ジェイクのイカれっぷり!(常にウネウネしてる)、リリコリちゃんの赤髪(死ぬ)、ポールダノのポールダノ感(褒め言葉)、コミックリリーフ力を遺憾なく発揮したスティーブンユァン(ポールダノとペアを組むなんて誰が想像したか感涙)、『グエムル』のじいちゃんこと、ピョンヒボンの絶対的じいちゃん感、そして今回の主役 ミジャ を演じたアンソヒョンちゃんの"全身"から溢れるエネルギーな!!!! (にらんだ表情が最高)
くどくないないどころか、もっと観せておくれ!!!のオンパレードなのである。すごくね?

もう魅力的なキャラが多い多い!
ストーリー抜きにしても嬉しくなってる自分がいたよ。あ、トラック運転手役のチェ・ウシクくんも良い良い〜クぅーっ 
書けばキリがない。

♦︎アクション多くスピーディ、青々とした韓国の山から始まったかと思えばソウル、NYですからね、目まぐるしく舞台も変わり楽しませてくれます。街中で繰り広げられる大騒ぎ!
オクジャの質感、あの硬い皮膚をサーッと触った感じがリアルでびっくり。フロリダのマナティがモチーフだとか。この子もぴょんぴょん駆け回っていて、すぐに愛着がわくキャラクター。ポンジュノが『動物好きの方、どうかシートベルトをご着用して鑑賞ください』という粋なコメントがあった通り、現実を見せつけられるのが見どころの1つ。

♦︎ルーシーの側近を演じたジャンカルロ・エスソジートの起用はビルナイの降板があったからのようですね、ビルナイが出てたらまたとんでもなかっただろうな。

♦︎このストーリーの根底には『ビジネス』というキーワードがありますが、まさにこの作品が巻き起こした論争しかり。

わたしは、Netflixがこのクオリティで映画を作っていくことにポジティブな期待を持っているよ。
結局は作品力でヒットに繋がるし、その作品を撮るのに現にNetflixは資金と環境があるわけで。となるとやっぱり劇場公開もしていくだろうなぁ、いやして欲しいなぁと、ほかにどんな折衷案ができるかなぁともやもやしています。ゲストの香川照之が「作り手側の人間として」あの場でこの問題に言及しているのも良かったなと思う。1人の視聴者としては面白い作品が観たいし、劇場でも観たいよ。完全否定せずに製作も劇場も視聴者も納得できる形で共存できますように!
(特に日本では漫画原作や、高校生の恋愛モノしか今後作られないんじゃないかのほうが心配だよ...それに伴う、洋画を見る層があと10年後どれくらいいるだろうか...)

ということで、いまいまこの作品を日本で観るにはNetflixしか選択肢がないのですが、ぜひたくさんの人に見て欲しいなぁ思ったので長々書いてみました。

♦︎どっちかと言うと、スティーヴン・ユァンを認知されたいんだ!!
(わたしの好きな人かっこよくない?的なw)
ウォーキングデッド未見だと、彼に出会える初めての作品なのでは。
そんな人が彼をどう思うか気になっています。

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Okja プレミア 20170622
ポンジュノのユーモアを感じられる話っぷりに感動し、アンソヒョンちゃんの御御足の美しさ(ミジャっていうキャラとのギャップすごい)にきょどる。感涙。
ゲストの香川照之が超ハイテンションでポンジュノがいかに魅力的かしゃべくり倒していた。
ギリギリに入場した際に、受付周りにいた人らなんか見たことあるなあって思っていたら、日本を代表する監督陣でした・・・すげえや。そんな中、ポンジュノ監督、アンソヒョンちゃんも一緒に鑑賞。
間に合わないと半べそかきながらも、会場に行ってよかった・・・。
カトウ

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