このレビューはネタバレを含みます
J・ギレンホールがムツゴロウに!?
硬派な重たい話から奇天烈な話まで幅広く作品を手掛けている、ポンジュノ監督のNetflix配信限定作。J・ギレンホールも出ているということで。“オクジャ”が可愛くてとにかく愛らしい造形なので、オクジャが回収されてしまう悲しさだったりは感情移入しやすい。J・ギレンホールも今までの出演作とはまた違うハイテンション動物学者なのでギレンホールファンとしても楽しかったです。
ただ、テーマですよね。シンプルな肉食批判に収束してしまっているところです。序盤からオクジャが売りに出されて云々ってところでそっちへ向かいたいのは分かるんですけど、じゃあどうオチをつけるかってところでこれは着地として良くない。豚肉として出荷されるのがオクジャであろうと僕たちが食べてる普通の豚肉であろうと重みとしては一緒なわけで...特別オクジャっていう特性が活かしきれていないように感じました。
あと金の豚で丸く収まってしまうのもどうかと思いましたね。あれだけで折れるならそんな拘らなくてもよかったでしょ。