おにくちゃん

オクジャ okjaのおにくちゃんのレビュー・感想・評価

オクジャ okja(2017年製作の映画)
3.1
ダークトーンでケバく描かれた都会と豊かな色彩の山の生活。
貧富格差、ペットと家畜。ジェンダー問題や気候変動などポン・ジュノ監督は人間の都合による線引きに対しての問題提起したいのだろう。

うーん。でも難しい。

監督の感性と私との相性は良くないかもしれない。

都会での階段のシーンとか好きなシーンはたくさんあるし、キメのシーンを作るのが得意な監督なのだとは思う。
どのシーンも好きだし格好良い。

でも観終わったときに何か嫌な気持ちが残るのは相変わらず。
きっと表現が強すぎて直接的に感じてしまうのが理由だ。
ユーモアのセンスも好みではない。

風景や小道具等の美術は好きなのだが肝心のオクジャ自身に関してのビジュアルが少し苦手な感じだった。

昔ザスミスのモリッシーの輸入盤のDVDを買ったら特典に牛の屠殺工場の映像が入ってて衝撃を受けた。
菜食主義者のモリッシーならではだが、こちらの方が強烈だった。
来日公演でミートイズマーダーを演奏したときにもこの映像が流れた。

事実は小説より奇なりとはこういうことか。