ゆみゆみ

花芯のゆみゆみのレビュー・感想・評価

花芯(2016年製作の映画)
3.5
瀬戸内寂聴の原作を映画化。
そもそもの彼女の生き方をテレビなんかで見聞きしてて、今の彼女じゃなく、過去の経験から書かれたんだろうと思うけど、妙な親近感が湧いてしまう…。

【あらすじ】
若く奔放だった頃の彼女の分身のような主人公園子(村川絵梨)。親に言われるままに雨宮(林遣都)と結婚し、子どもを儲けるも、どこか熱が入らない園子。雨宮は園子に恋い焦がれ結婚したが、園子の反応は雨宮のそれとは熱が違った。
転勤となった雨宮に付いて京都へ移住する。そこで出会うのが、端正な顔立ちのどこか妖艶な男越智(安藤政信)だった。


園子を奔放という言葉で片付けたい。
深遠な部分はないと思った。常に満たされない心と体を持て余している感じ。こういう人はきっと一般的な意味の幸せには辿り着けないんだけど、本人はそれでいいかと思ってんだからそれでいいって思う。

旦那の雨宮を演じた林遣都も相当に妖艶な演技が出来るし、越智を演じた安藤政信もダメなつまらない男の演技もできる。今回の配役が入れ替わったのを想像するとそれもいいかと思うくらい、二人の男の対比が良くて、面白かった。加えて行きずりの学生?画家?(落合モトキ)の切羽詰まった感じとかも凄い良かった。

こういう話自体は凄く好きだけど、見せ方の好みはまた違うというか…。男性俳優は全員好みの演技でした。
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