脳A

しゃぼん玉の脳Aのレビュー・感想・評価

しゃぼん玉(2016年製作の映画)
4.0
[ヒューマンドラマ]
■あらすじ
女性や老人を狙うひったくり通り魔強盗の主人公。ある日、女性から荷物をひったくる際に、持っていたナイフで女性を刺してしまい、田舎に逃亡。
逃亡中に出会った怪我をした老婆を助けたことがきっかけで、そのまま老婆宅で寝泊まりすることに。村の人々には老婆の孫と勘違いされ、そのまま村で過ごすうちに主人公の心に変化が現れる。

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↓以下ネタバレ含む
めちゃめちゃ良い映画やこれ……。
お涙頂戴とか、更生しようぜ!がんばろうぜ!みたいなんじゃなくて、映画の中で自然に時間が流れ、自然に主人公の心が洗われていくのが良い。
おばあちゃん独特の距離感や癒やしパワーは偉大です。

ラストも、再度出会うシーン描いて二人の涙で終わらせるんじゃなく、
きっと主人公はこう言っただろうな、おばあちゃんはこんな顔でこう答えただろうな、しげ爺はこう言っただろうなと、こちらに考えさせてくれるラストも好きでした。
暗い終わり方の映画は個人的には好きだけど、このお話はハピエンっぽくて本当に良かった。最後まで描いてくれてよかった。
この映画では悲しい涙流したくないわ。家に明かりが灯っていて本当に嬉しかった。

しげ爺も大事な役割だなぁ。
多く語らないけど、一言一言、一挙一動に重みがありました。
包むようにやさしいおばあちゃんと、きびしくやさしく認めてくれるしげ爺にそれぞれ父と母の愛みたいなものを感じただろうなぁ。
綿引勝彦さんを後で調べて、ポケモンパネポンの「君たち、ちょっと失敬!」のおじさんだったと知りました……(笑)
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