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南部に轟く太鼓のmasayaanのレビュー・感想・評価

南部に轟く太鼓(1951年製作の映画)
3.0
フィルマークスでマーク数たったの「1」、クリップ数「0」のB級西部劇。別にマニアを気取りたいわけではないのだが(本作もそこそこ知られた作品で、地方の超しょぼいTSUTAYAにも在庫在りましたし)、ジャンル映画をディグっているとこういう方向に進んでしまう。まあ、音楽にしろ映画にしろ、古典に触れようとする人はどんどん減っているので、どんなジャンルでも自分の興味を突き詰めていくとこういうことは起こりますので、あまり気にしない。

本作は俗に「シヴィル・ウォー・ウェスタン」と呼ばれる南北戦争もの。男2・女1の恋愛的な三角関係と、男3の友情関係を形成する4人が、北と南に分かれつつ、同じ戦争を戦うという設定。しかしその不条理の過酷さはB級の雰囲気と相まって調和され、感覚としては、ヒッチコック作品のような気軽さで楽しめる一本かと思います(女がスパイしたりするので)。あと、これは作品そのものには関係ないけど、フィルムの保存状態がかなり悪かったらしく、画面や音声に不具合ありまくりです。いろいろな意味で心の広い人向け。
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