まっどまっくすこーじ

フラワーショウ!のまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

フラワーショウ!(2014年製作の映画)
3.8
実在のランドスケープデザイナー、メアリー・レイノルズが無名時代にチェルシー・フラワーショウに出展するために奮闘するお話。

実話ベースのお話ですが、妖精の囁きなども聞こえてくるし、ほんのちょっとファンタジーの香りもふりかけたサクセスストーリーです。


メアリーは子供の頃から自然を愛する女性で、その自然をモチーフにしたデザインを描く才能に秀でています。

自然との共生をテーマにしたガーデニングで世界がほんの少しでも変われたら…

その思いを具現化するために、100年前から続いている世界的なガーデニング&フラワーショウである、チェルシー・フラワーショウに出展することを目指します。

メアリーはその目標のため、様々な困難に立ち向かっていきます…


前日に鑑賞した「シングストリート」と同じくアイルランドの映画。
しかも同じアイルランドの製作会社が関わっていて、こういうのってちょっと嬉しい偶然。

空の色合いなどはアイルランド映画特有の鈍色で寒々しいのですが、花や緑やアクセントにしている小物の色なんかはとっても綺麗!!(*^^*)

アイルランドだけではなく、エチオピアでの映像もまた違った大自然の美しさを伝えてくる素晴らしいものでした。


主人公のメアリーを演じるエマ・グリーンウェルは本作がどうやらスクリーンデビューのようです。
次回作は秋公開の「高慢と偏見とゾンビ(原題)」というワケわからんタイトルの映画のようです(笑)
実際のメアリーさんに似てはいないのですが、意志の強そうな感じを良く演じていたと思います。


メアリーの恋模様も描かれます。
お相手はエチオピアの砂漠を緑化するプロジェクトをしているクリスティ。

演じているトム・ヒューズは「アバウト・タイム」で見たことあるのですが、顔の雰囲気がキリアン・マーフィーに似ている役者さんです。

エチオピアのプロジェクトはスポンサーが日本の女性ということで、今まで知らなかったのでビックリしました。
映画によって世界に貢献している日本の方が知られるのは嬉しいなぁ(^-^)
(たしかニイヅマ カオリさんという方だったと思うのですが、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらご教授下さいませ~♪)


自分の夢を持つ女性の方にお勧めしたい作品です。

ただ、ちょっと乗り越える困難を突っ込み過ぎている感もあり、消化しきれてない演出に思えました。
100分という観やすい尺の長さを優先するのならば、もう少しシンプルにしたほうが良かったのではないかと…

でもチェルシーのガーデニングも美しかったし、後味も良かったです(^-^)

メアリーが自身のモチーフとして大切にしているサンザシの花…

その花言葉は≪希望≫……