垂直落下式サミング

東京地下女子刑務所 CHAPTER2・エリア99の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.0
『エリア88』の続編。前作の駄作っぷりが見違えて、ちょいつまんなめのポルノくらいにはみれる作品だった。
出回っている違法薬物の出所が地下刑務所であることを突き止めた警察は、証拠を得るために架空の受刑者として女性麻薬捜査官を潜入させるが、彼女は疑われて拷問を受けてしまうというストーリー。
前作で、樹花凛が煽動した事件が発端となっており、同一の世界観を引き継いだ続編となっている。
今回、主役を演じているのは古川いおり。目がキリッとしていて、スッと鼻筋の通った顔が苦痛に歪む様子は、地味で暗っぽくなりがちな画面に映える。
刑務所内で行われる、アルコール浣腸、通電リンチなど、そこらへんの特殊な懲罰のシーンには囚人の肉体に負荷をかける拷問方法として妙なリアリティがあり、女性エージェント凌辱モノとして楽しむことができる。
だが、前作と同じようなヌルさ、つまらなさが色濃く残っている部分は多々ある。
この手の映画ではよくある不満点だが、看守の男たちが楽しそうにバカ笑いながら囚人をいじめるのが邪魔くさい。その現場では虐待が日常化・常態化していて、もうそれに飽き飽きしているような態度で演じてほしい。
それに、AVやポルノなんかで、レイプシーンなのに女に自分のイチモツをくわえさせる描写があるのは嘘臭く感じる。身体を弛緩させる薬物を打っていたとしても反射的に食いちぎられるかもしれないのに、よくそんな度胸あるよな。
面倒くさいオタクで申し訳ない。