はる

マンチェスター・バイ・ザ・シーのはるのレビュー・感想・評価

5.0
幸薄い役が似合う女優、ミシェル・ウィリアムズが本領発揮!(いちばん好きな女優さんです)予告編にもある、泣き崩れながら元夫のことを許すシーンがもう...🥲

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」という街があるんですね。人口はわずか5000人ほどだそう。イギリスのマンチェスターのことかと思ってた!こんな小さな街で、あんな事件を起こしてしまったら、そりゃ居られないわ。

事件前と事件後で別人のようになってしまうという難しい役どころだと思いますが、ケイシー・アフレックの演じ分けが見事。

主人公リーが悪いのに、責められない。誰にでも起こりうることだから。考えうる限り最悪の事件なんじゃないかな。

それでも人生は続いていく...
兄に支えられてなんとか立っているリーの姿にグッときた。

そんな兄の遺した甥っ子の後見人になったリー。ティーンエイジャーって難しいね。父が亡くなってとても悲しいはずなのに、2人のガールフレンドやバンド活動やアイスホッケーで気を紛らわせる。冷凍チキンのシーンのルーカス・ヘッジズよ...。思いがけないことがきっかけで感情が抑えきれなくなっちゃうシーン。今後が楽しみな俳優です。

決して美しいわけではないのだけれど、マンチェスター・バイ・ザ・シーの街並みに心惹かれます。ぜひ見てほしい作品だー。
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