まとぅん

マンチェスター・バイ・ザ・シーのまとぅんのレビュー・感想・評価

3.9
気になりながらも、口コミから中々観るに至らず、マイリストに眠っていた今作。U-NEXTにて9/30で配信終了とのことで、急いで鑑賞。(10/3追記まだ配信続いてるっぽい)覚悟はいるけど、まだの方は是非。
苦しい〜〜
レビュー書くのも難しい〜〜


○ケイシー・アフレック主演。
主人公の元妻役をミシェル・ウィリアムズ、亡き兄役でカイル・チャンドラー、亡き兄の息子役をルーカス・ヘッジズが務める。
ケネス・ロナーガンが監督・脚本を務める。第89回アカデミー賞では6部門にノミネートされ、主演男優賞、脚本賞を受賞。


ーアメリカ、ボストン郊外で便利屋として生計を立てるリーは、兄ジョーの訃報を受けて故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻る。遺言でジョーの16歳の息子パトリックの後見人を任されたリーだったが、故郷の町に留まることはリーにとって忘れられない過去の悲劇と向き合うことでもあった...



○心を閉ざして孤独に生きる男リー。そんな彼の過去には悲劇が。
現在と過去のシーンが行き来し、徐々に彼の本来の人となりが明らかになる。彼が何故故郷を離れることになったのか。また元々の性格からの落差に衝撃を受けた。一方で甥のパトリックも同様に、父を亡くした悲劇を味わう。
周りの同情はいらない、むしろ罪悪感が増すだけ。同じ経験をした者だけが共感者と言わんばかりの2人の重い雰囲気。
時折訪れるコメディ要素は、重さを中和させてくる?笑


○少し間延びした点もあるが、「乗り越えられない」辛さを慎重に、丁寧に描かれていることで、"大事な人を失った"喪失感を存分に、より現実的に感じ取れる。
もし実際に自分が大事な人を失ったら、空虚な毎日を送るに決まっている。気持ちを切り替えるなんて、そう容易く出来るものではないよね😥
映画にありがちな都合の良い終わり方ではないが、今作の場合だとそれはそれで"都合が良い"のかもしれない。


冬の曇天の空模様、
この2人が支え合って、とまでは行かないが最終的には別々に生きる道を選択し、同じ船に乗って新たなスタートを誓う2人の姿はちょっぴり眩しくもあった。
まとぅん

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