マンチェスター・バイ・ザ・シーのkyokoのレビュー・感想・評価

辛いと思うことすら自分には資格はないと思って生きていくのはどんなにしんどいことだろう。

赦し赦され、乗り越えることは簡単じゃない。それでも、たとえ悲しい経験でも、誰かと共有することが人間にとって必要なのだということを、兄の死を甥と共有することで知ることができた、それが主人公の第一歩になった。
映画的な都合の良さは一切無く、決してハッピーエンドとは言えないけれど、不思議と清々しい気持ちになる作品だった。