うーん暗い。重い。リアル。
楽しかったワイハ帰りの飛行機で映画をウキウキウォッチングするつもりが、なぜこれをチョイスしたのか(~_~;)
ブリジット・ジョーンズあたりの明るいのが観たかった。
でも、観てよかった。
ケイシー・アフレックの演技…心理表現がリアル過ぎる。
見終わった後、自分の中でどんな風に消化すれば良いのか戸惑った。
とにかく淡々とした主人公で、覇気のなさ、目が死んでる感が忘れられない。
「辛い過去」なんて言葉が軽く感じるくらい、重くて。。
間違いなくずっと心に残る作品だと思った。
主人公リーと甥っ子との関係。
わざとらしく映画的に心が接近する事もなく、見つめ合ったりじっくり語るなんて事もしない。
リーの「甥の後見人?なぜ自分が?故郷はもう、辛い場所でしかない。でも…」という葛藤。
一方の甥っ子は、思春期特有の行動や思考と、父を亡くした悲しみのバランスが取れていない。
はーーーリアル過ぎるわ。
バンドやデートにうつつを抜かすあたり、ホントこんなもんだよねーって思う。しかしバンド下手すぎだろ(笑)
暗いんだけど、時々ちょっとしたユーモアがチラッと見えたりして、なんとも不思議な気分になった。
私もそうだけど、「叔父」とか「叔母」って、親には言いづらい事もサラッと相談出来たりして、子供の頃も今も特別な存在。そういう人、結構いるんじゃないかしら?
その「距離感」は本当に素晴らしくて。互いの辛い出来事を間に挟みながらも、そこにはたしかな絆とか愛情が存在するんですよね。
とにかく何も押しつけがましいメッセージはなくて、主人公のリーが完全に立ち直る事はこれから先もないかもな…というモヤモヤした気持ちにさせられるんだけど…。それでも生きなきゃ。少しずつ前に進むんだよね。
元妻の人生の選択とか、リーへの言葉掛けとかは、いかにも女性らしい消化の仕方だよね…。
これもまた、モヤっとするわー。
マット・デイモンがプロデューサーなんですね。
静かーーーな映画の中に、たくさんのこだわりを感じました。
ただほんと、ズッシリ。
いつ自分の家族に降りかかるかも分からない出来事なので、夫にオススメするのはためらっております。酒飲みだし(~_~;)
ちなみに、皆様のレビュー読むまでイギリスの映画だと思ってた人〜?
…はぁーい(; ̄◇ ̄)┘
なーんでアメリカにわざわざ働きに出るんだよと思ってごめんなさい。そういう地名だったのね。