M
Michelle Williams
もっとず～んと暗い感じの作品かと思っていたけど。
辛い過去の出来事にもがく様は確かに観ていて
重みを感じでしまうがー
ケイシー演じる男が
とても人間臭くて
共感してしまう。
自分を責める事しか出来ない、
だから他人とも関われない。
そんな彼が手を差し伸べたのは
亡くなった兄の息子パトリック
地元でもみんなに愛された兄、
厄介者扱いの弟。
妻とも別れ一人残された息子。
一方妻と別れ、子供達も、、、
残酷過ぎる別れで
孤独に生きる弟。
息子の後見人に据えた
兄の思いは、
愛を忘れてしまいそうな弟への
贈り物だったのかもしれない。
高校生で年頃。
何でも出来る！なやんちゃ甥と
ぶつかり合う中で、
閉ざしていたものと向き合う。
この甥っ子の演技もなかなか！
ティーネイジャーあるあるが
リアルに演じていて上手い！
凍てつくような冬の港町の風景
視覚的にも哀しさ、美しさが
じ～んと伝わってくる。
そして美しいM・ウィリアムズ
今回は
ちょっとイラっとする役柄だが
そんな元妻を静かに愛し続ける
主人公の気持ちが痛く伝わる。
死のうと思った事もあっても
生きる者への手助けが
自分を救っている。
知らず知らず前へ進んでいる。
人間の生きようとする力は
自分が思っているより
ずっと強いものかもしれない。
