ちーやん

マンチェスター・バイ・ザ・シーのちーやんのレビュー・感想・評価

4.0
淡々としたストーリー展開だけど、少ない台詞の絶妙な言葉選びや、登場人物の細かな心情が読み取れる役者それぞれの感情表現の豊かさ、その演技に最後まで目が離せなかった。情景やくすんだ映像、ゆったりとした時間の流れの感覚は、雪解けのようでまさにリーの長年の葛藤や心情の変化そのものを表しているようだった。
無骨で不器用なリー、無口だし表情の変化も少ない。しかし、次第に彼の苦悩、心の叫びが見えてくる。Fuckばか言ってるけど変に誠実さもあり、途中から不憫で見てられなくなる笑。それほど語らぬとも背中からもその感情がひしひしと伝わってくる、ケイシーアフレック素晴らしい演技だった。
ちーやん

ちーやん