狭須があこ

マンチェスター・バイ・ザ・シーの狭須があこのレビュー・感想・評価

3.7
「再会の街で」を思い出しました。
感情をまったく外に出そうとしないけど、壊れちゃった人。鬱になる映画。

ケイシーアフレックの出る映画あんまり見たことなくて、見た目でどう考えてもベンアフが好きやし…と思ってたら意外とケイシーのほうもいい俳優でした
ベンはガタイがデカ過ぎるから、ヒーローやったり殺し屋やったりであんまり思い悩む一般人みたいなカンジでは…
「ゴーン・ガール」?忘れました

二人とも他人のことまで考えてる余裕がないけど、ふと隣を見たら、自分とよく似た奴が歩いてることに気づく。
みたいな「ふ」とした映画

集中してたら「その心ごと生きていく」方法がわかって、元気出る映画なのかもしれないですが、私はケイシーアフレックの抱える傷のデカさに飲み込まれて、そこに気をとられて終わりました。

全然私に関係ない彼らの話だけど、もし私だったらと思うと怖すぎる
その先の「その心ごと生きていく」を想像して共感することができないわ

「心ごと生きていく」がリアリティありすぎんねん
「傷を治す方法」「痛みから気をそらす方法」ならなるほど、って思うけど、「痛みをそのまま抱えて生き続ける」ってちょっと今の私には想像もできない

前向きな話でも後ろ向きな話でもないから本当に物語として捉えられない
いつか自分もぶつかるかもしれないけど、ぶつかったところで傷はそのまま人生は続く、なんて、いま言われても!!

いま言われても!!!

でも身の回りの人の死には今後必ず遭遇するもんね。人生って生きれば生きるほど傷だらけやなぁ。
なんてことを映画見て考えたくなかった