821

マンチェスター・バイ・ザ・シーの821のレビュー・感想・評価

4.2
今更ながらに鑑賞。観終わったあとにぼんやり抱いていた印象を、ポスターのキャッチコピーがまさに言葉にしてくれていました。

普通に考えたらあまりにも多くのドラマを抱えた登場人物たちで、ドラマチックに仕上げようと思えばどこまでも動的な演出をつけることができるのに、この映画はただ淡々と静的に物語が進む。目が死んでいるリーの過去が回想形式で明らかになっていく中で、淡々と衝撃的な過去が映し出され、それからは本当に「動揺」というか心が揺さぶられっぱなしだった。

心にものすごい傷を負って、乗り越えれる人もいるし乗り越えられない人もいる。人格まで変えてしまう。リアルに満ち溢れた映画だった。リーの部屋に飾られた多くの写真立てが、リーの自責の念を呼び起こさなくなる日はくるのかなあ。