ある種世代交代の物語。(すなわち良い意味での)諦めの物語。
中盤以降の甥との掛け合いが沁みてすこすこ……
過去をついぞ乗り越えられなかった弱い主人公が、それでも父親を失った甥がその不幸を乗り越えるための支えになる物語。自分はだめだけど、他人のためにならなんとか。そういうマインドを美しいとか言えないけど、とにかく無骨で優しい姿にはどうにも憧れてしまう。
主人公の乗っている車が薄汚くて、窓が若干曇っているところとか。そんなところさえいいと思える。
でも本当に身に染みてこの思いを理解するには、もう少し生きる時間が必要だなぁと思う。
私はまだ子供の、甥の目線でしか観ていない気がする。
主演のケイシー・アフレックが名演。陰のあるイケメンはそれだけでずるいよな