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マンチェスター・バイ・ザ・シーのkabcatのレビュー・感想・評価

3.7
心に負った深い傷は、そう簡単に癒えるものでもないし、人間は短期間で成長するものでもない、という至極あたりまえなことを描いているのに新鮮に思えるのは、それだけ陳腐な成長譚が映画の世界にあふれているということだろう。バラバラになってしまいそうな主人公と甥をかろうじてつなぎとめているものとしての、兄の船の存在が印象的である。俳優たちも好演しているし、風景も含めて映像も美しく、物語も重々しくリアルで佳作だとは思うけれど、一つ一つのシーンが長く感じられ、何かピンがぼけてしまっているように感じた。20分くらい短くてもいいのでは・・
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