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マンチェスター・バイ・ザ・シーのbebemamaのレビュー・感想・評価

4.8
これも、公開時観たかったのに観られなかった映画
「スリービルボード」と同じく、レビュー途中放置だったので、ちょっととりとめない、、、
もう一回観たいけど、辛い




彼の時間はずっと止まったまま
心は凍ったまま

兄の死で、少しは動いた、解けた?

序盤で過去に何かあったのだとわかるが、あんな事が、、、
ケイシー・アフレックの抑えた演技が素晴らしい

何度も挿入される楽しい過去の思い出と、辛い出来事
あのように、何度も何度も思い出していたのだろう

初めてのパトリックとの意見の、価値観の一致。あれで、もっと心が近寄るかと思ったが、あれ程の傷は癒えないし、そして、乗り越えられない、、、

全体的にウエットな感じがない
かなり終盤まで音楽がないのも、寂しい心象風景に音楽は似合わない
かと言って、淡々とした感じではなかったような、それが良かった

会話もすごく自然で、現実的で、素晴らしい脚本

人と人との距離感が絶妙

重い話のなかで、パトリックと彼女がいい所で邪魔が入るシーンがちょっと救いだった

家から持って来た多分子供達の写真
あれをパトリックがじっと見つめるシーンが、、、

最初、あまりにも何事もないので、入り込めるかと心配だったが、いつのまにか、リーの心に同調

途中何度もリーの心に共感して、心が抉られるようだった

大げさな演出もなく、地味なエピソードを、積み上げることによって、リアリティが増す構成が素晴らしい

でも、きっといつかは心から笑える時がくると思う
来て欲しい。
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