マンチェスター・バイ・ザ・シーの作品情報・感想・評価

マンチェスター・バイ・ザ・シー2016年製作の映画)

Manchester by the Sea

上映日:2017年05月13日

製作国:

上映時間:137分

ジャンル:

3.9

あらすじ

ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーへと戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく―。

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に投稿された感想・評価

軽いながれですごく重い。変えることやり直すことの出来ない過去の痛みとどう向き合うか。ガンガン響いてくる感情表現がすごかった。
Furuhata

Furuhataの感想・評価

5.0
2017年度年間ベストの一本。容疑者ホワキン・フェニックスの一件で業界や世間から干されていたケイシー・アフレックがカムバックした作品。当初主演予定だったマット・デイモンが兄ベン・アフレックとの交友もあって、弟のケイシーに役を譲るという粋な計らいが、正にどんハマりした。男前だがどこか不幸オーラが滲み出る顔としての役割を彼以外に果たせる人は居なかっただろう。そのままアカデミー主演男優賞まで獲っちゃうというオマケ付き。マット・デイモンだったらまた違う見え方になっていた気がする。どこか憎めない馬鹿な子供染みた大人に好感度を持てる人であるほど、その反動が大きくなるあのシーン、主人公同様、呆然とする他なかった。シンクロ率120%。また子供がいる人も更に共感度と恐怖が上がる内容。監督のケネス・ロナーガンの細かな演出も素晴らしく、ロケハンや少し錆びれた田舎の漁港町に生きる人の描写もリアリティがあり、説得力を持たせていた。どうしようもないことを無理矢理忘れたり、乗り越えようとせず、本の少し前を向いて、でも何も変わってないというか。。人間変われるけど、そう簡単には変われない。なんとも言えない葛藤を描いた傑作でした。文句無しの一作。
Yuki

Yukiの感想・評価

3.0
綺麗な景色と消えない虚無感。
ちょっと長かった…
しん

しんの感想・評価

4.7
こんなに非の打ち所がない映画を久々に観ました。まさに完璧なヒューマンドラマだと思います。
ケイシー・アフレックの演技が心底素晴らしい。過去と現在が交錯するストーリー展開は、役者としての力量が試されると思います。過去の幸せと、地獄のような今。本当に家族の関係を上手く表現できていて、かなり没入してしまいました。

音楽も美しかったです。モダンなサウンドというよりはクラシカルなイメージを多用していました。それが何故だか海辺の街のノスタルジックな雰囲気とマッチしているんです。不思議です。

全体的にじめっとしていて陰鬱なテイストではありますが、わざとらしくない作り方で、本当にオススメしたい作品です。
ケイシーアフレックとミシェルウィリアムズの演技が素晴らし過ぎた。
セリフが胸にささる
麻美

麻美の感想・評価

3.9
悲しみに対して癒えるとか乗り越えるって表現は不自然だとずっと思ってた。どうしようもない悲しみはいつも自分の中に横たわってて、たまに突然むっくり起き上がる感じで、その痛みはいつも嫌ってほど新鮮なままだ。そういうことを伝えてくれる映画
「罪悪感と受け入れるなんて簡単じゃない。怖い。」


重苦しそうな作品だなぁという印象から中盤でわかる主人公リーがしてしまった過去の大きな過ちを知り、彼は果たして救われてくれるか、のめり込めんで観てしまいました。

ただ、その過ちにも「受け入れる」こともできないくらいそれは大きくて、苦しいもので、、、

彼が、救われたのか救われなかったのか、僕は最後まで見てわかりませんでした。ただ、ちょっとした行動の変化や、清々しいような表情が垣間見えたとき、これから先の未来は少しずつ明るくなっていくんじゃないかと感じました。
Haruki

Harukiの感想・評価

4.9
大きな傷を負った愛想の悪い男が、甥の後見人となり、迷いもがきながらも再生していく物語。

ケネス・ロナーガンらしく、家族の微妙な難しさを静かに描いている。

美しい風景の中、葛藤や愛情が入り混じった心の機微を、優しくそして力強く活写している。

ミシェル演じるランディが、ケイシー演じるリーに泣きながら詫びるシーンが最高。
ランディの慙愧、リーの「違うんだ」という気持ちが痛いほど伝わってくる。
2人の演技も素晴らしい。
序盤は主人公のリーの行動・考えが読めないのですが彼の抱えている”過去の事件”が明らかになってから改めて物語が動き出す感じですね。

アタシは出産後の前妻とのやり取りより、実兄の遺子、甥のパトリックとの生活の中でお互い支え合う様子にグッと来ました。

『どうしても故郷で生活出来ない』理由を抱えてる人はより共感出来るかと。どんな家族も何かしら欠けていて、それを補えるのもまた家族…少し皮肉にも思えて。

俳優の繊細な演技など見応えのある良作ですが盛り上がりや派手な演出は全くないので中だるみ感も多少あり。淡々とした作品で眠くなる人にはオススメしません(・Д・)
Karin

Karinの感想・評価

4.7
静かで丁寧な映画だった。過去の傷は、乗り越えるべきもの、乗り越えられるものとしてしか普通描かれないけど、そりゃ乗り越えられない傷もあるよなぁって思った。心にじんわり沁みる映画だった。よかった。
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