けん

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのけんのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

マクドナルドの創始者が徹底的に悪役として描かれていた。実話に基づく映画の主人公をここまで嫌なキャラクターとして描写できるのって凄いと思う。
ただ個人的に、私生活から仕事の主義までレイには毛ほども魅力を感じなかった。自分の身近な人間を徹底的に不幸にし続けて貫く執念に何の意味があるのだろうと思ってしまった。
善人が搾取される構造の中でマクドナルドが規模を拡大していった様は、まさに帝国と呼ぶに相応しく、皮肉が込められているのを強く感じた。
かなり胸糞悪い映画だったけど、当然マクドナルド製品を買う消費者も搾取に加担していることになる。不買運動をしようという意図はないが、我々観客はレイを一方的に批判できるわけでもなく、やはり後味が悪い。

現代社会は劇中の時代よりも人、会社、社会の調和が取れているように一見思える。それでも"持続可能な開発"や"従業員と顧客の満足"を方針に掲げながら、熾烈な競争に晒される中、ほぼ全ての企業が上っ面の施策しかできていないと感じる。マクドナルドの抱えていた問題は本質的には未だに解決できていないのだと思い知らされる。