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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのlpのレビュー・感想・評価

4.0
『ウォルト・ディズニーの約束』の監督最新作ということで、そこそこの良作だろうとは思っていたけど、予想以上に面白かった!

マイケル・キートン演じる主人公が、田舎のハンバーガーショップに過ぎなかったマクドナルドを乗っ取り、世界規模のフランチャイズに成長させていく話。
これが実話ベースというからおぞましい。

野望のために手段を選ばない主人公は、普通に考えれば倫理的にアウト。しかし、やり方があまりにも強引で、最後には酷すぎて笑える領域にまで到達しているので、映画としては成功。ここまで酷い主人公を観るのは、『ナイトクローラー』以来かな?

映画として巧いと感じたのは、今作は主人公を称賛も断罪もしないこと。確かにやり方はアウトだし、批判されても仕方ない部分はあるけど、世界で通用するビジネスモデルを確立したことなど、批判だけで終わるべき存在でないことも、映画を通じて伝わってきた。
ただ、エンドロール直前に主人公のモデルとなった本人の話が流れるのだけど、堂々と自分のしたことを語っていて、流石にそこは少し引いた(笑)。

主人公を演じるマイケル・キートンの演技(表情)も良い。「顔は笑ってるけど、目が笑ってない」表情で、冷徹さが滲み出ていた。

主人公周りの物語以外では、マクドナルド兄弟が如何にしてマクドナルドを誕生させたのかを、映画前半で興味深く描いていることも良い。

内容が道徳に反するので、賛否が分かれると思うけど、個人的にはオススメ。