のふのふ

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツののふのふのレビュー・感想・評価

4.2
〝今度こそは成功してやる、今度こそ〟

1954年、シェイクミキサーのセールスマン、レイ・クロックに8台もの注文が飛び込む。注文先はカリフォルニア州でマクドナルド兄弟が経営するバーガーショップ「マクドナルド」だった。合理的なサービス、コスト削減、高品質という、店のコンセプトに勝機を見出したクロックは兄弟を説得し、「マクドナルド」のフランチャイズ化を展開する。しかし、利益を追求するクロックと兄弟の関係は次第に悪化し、クロックと兄弟は全面対決へと発展してしまう...



劇場で観るのは諦めてましたが、
運良く近くの映画館が今頃公開開始!
なぜ!
ありがとうございますー!

そんな感じでウキウキで観に行った作品ですが...|ω・`)




〝ファウンダー(創業者)〟なんてタイトルとマイケルキートンがどーんと写ってますが、
この人は本当の創業者ではない...!
コツコツやってたマクドナルド兄弟のお店のフランチャイズ化の権利を持ったレイクロック(マイケルキートン)が次第に彼らのお店を乗っ取っていき遂には創業者を名乗る...



一言でいうと最悪!
胸糞悪いお話です....



野心家が周りを押しのけながら根気でのし上がっていく。
マクドナルド兄弟は言わば彼の踏み台です

マクドナルド兄弟がこだわりにこだわりぬいた結晶とも言うべき最高のハンバーガー店がフランチャイズという商業主義、そして1人の男の野心に呑み込まれていく...


いつの間にか乗っ取って笑みを浮かべながら創業者を名乗るシーンはゾクッとします

〝勝者が歴史をつくる〟と言いますが
まさにそれです!





怪物か英雄か。
どちらにしても世界中で店舗をたくさん持つ一大チェーン店。
マクドナルド兄弟だけだと絶対にここまで有名にできなかったと思います。
ビジネスの世界は厳しいですよね
「ナイトクローラー」でも思いましたが
どちらにしても世で成功するにはここまでの野心がないとのし上がれないんだな〜と感慨深かったです





監督はジョンリーハンコック。
マクドナルド兄弟の悲劇、レイクロックの栄光をバランス良く描いていて
語り口もテンポよくすごく観やすかった!
ここ最近の2作は観ていませんが興味出ました!


あと主演のマイケルキートン!
スパイダーマンホームカミングでも見せた怪演はやはり見応えあります!
怪物にも見えるし英雄にも見える、
やっぱすごい役者さんだなー!




そして、
これ観終わったあとはやはり自然とマクドナルドへ。
〝フランチャイズ化は質を落とす〟
良くも悪くもどの店舗も味は同じ、むしろクオリティ的にどうなのかというお店もあります。
今のこの現状を観てマクドナルド兄弟はどう思うのかな〜

とりあえずクォーターパウンダーを復活させてほしい(´▽`)






以上、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」!
マクドナルド関連でいえばハンバーガーを食べ続けたらどうなるのかに迫った傑作ドキュメンタリー「スーパーサイズミー」も合わせてオススメです!


あと、映画評論家の町山さんによる解説で、
今作のレイクロックはトランプ大統領と重ねることができるってのは、へーってなりました!
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