FutosiSaito

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

3.6
 マクドナルド兄弟から、「一号店」と経営権を奪ったレイ・クロックの物語。傲慢で執念深い、元セールスマンの立志伝だ。
 エリック・シュローサーのノンフィクション『おいしいハンバーガーのこわいはなし』(2007年)でそんなことを読んでいたが、あえて映画としてみるといかにレイが凄くてひどいことをしたのかがよくわかった。
 マクドナルド兄弟が、今の「巨大チェーンかつ合理的経営」を目指したわけでなく、レイが始めて後継されてきたのだ。
 兄弟の一号店が創造したシステムが、当時いかに画期的だったのかも面白かった。
 味覚はほとんど嗅覚であり、ラードの香りと味を子供時代から覚えさせ、顧客を増やしていったり、不法移民を使ってでも利潤を追求していく姿勢は、先の書籍に詳しいが、それはマクドナルド兄弟のモットーとは違っていたことも初めて知った。
 マイケル・キートンは当たり役で、かってティム・バートン監督の『バットマン』だったのがすっかりこんな役が巧くなった。
 そこも感慨深い。