カルダモン

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのカルダモンのレビュー・感想・評価

4.2
鑑賞後、マクドナルドに行きたくなると同時に、床にハンバーガーを叩きつけたくなる映画。
レイクロックのしたたかな弱肉強食ぶりの上に、今のマクドナルドが成り立っていると思うと、因果な現実に暗澹となるし、企業を乗っ取られる格好となったマクドナルド兄弟の心情は察するに余りある。
しかし、レイクロックが悪と言い切れないのは、何より彼自身がマクドナルドの経営スタイルに魅入られた、言わばファンだったのであり、この素晴らしいハンバーガーショップを世界に知らせたいと願っていたことである。

惚れた人妻に媚びて粉シェイクを導入するなど、人間的に問題はあるものの、その目は確かで、ゴールデンアーチ(黄色いMマーク)を国旗や教会の十字架にならぶ象徴として捉えたことや、「マクドナルド」という音の響きそのものを手に入れたかったと語る目に、盲信的な狂気を感じたが、同時に納得してしまった。つまり自分も同じように、ある種の宗教的側面を感じていたのである。
マクドナルドの価値は商品ではなく不動産である、というのは業界でも知られた話だそうだが、その方面に暗い自分でも興味深く考えることができた。

メニューはハンバーガー、ポテト、シェイクだけ。フォークも皿もなく、食べ終わったら包み紙を捨てるだけ。食べる場所を選ばないし、洗い物も必要なし。マクドナルド兄弟が作り上げた当時の販売システムは現在でも継承されているが、これを50年代のアメリカで体感してみたかった。
ちなみに私がメニューで一番好きなのはビッグマックです。