世界最大のチェーン店であるマクドナルドの誕生秘話というよりは競争社会の闇に焦点を当てた作品。映画としては正直無難で可もなく不可もなくといった印象だが内容自体はかなり興味深かった。
単純なサクセスストーリーではなく事業家のレイ・クロックがマクドナルド兄弟を踏み台にし、手段を選ばずのし上がっていく。要はマクドナルド兄弟が作った基盤を元にメガチェーン店に作り変えてしまって、おいしいとこ取りをするという話。この人みたいになりたいとは思わないけど事業家としての実力や50を越えても衰えない野心は素直に凄いと思った。
もう一つ興味深かったのは本作が作られた背景。アメリカにはフェアユースという制度があり、これは芸術的な目的で使用するなら権利者の許可を取る必要がないということ。本作はマクドナルドのロゴをポスターに思いっきり使ってるけど実は許可を取ってないらしい。日本もこの制度は取り入れるべき！
