ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツの作品情報・感想・評価

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ2016年製作の映画)

The Founder

上映日:2017年07月29日

製作国:

上映時間:115分

3.7

あらすじ

1954年アメリカ。52歳のレイ・クロックは、シェイクミキサーのセールスマンとして中西部を回っていた。ある日、ドライブインレストランから8台ものオーダーが入る。どんな店なのか興味を抱き向かうと、そこにはディック&マック兄弟が経営するハンバーガー店があった。合理的な流れ作の“スピード・サービス・システム”や、コスト削減・高品質という革新的なコンセプトに勝機を見出したレイは、壮大なフランチャイズビジ…

1954年アメリカ。52歳のレイ・クロックは、シェイクミキサーのセールスマンとして中西部を回っていた。ある日、ドライブインレストランから8台ものオーダーが入る。どんな店なのか興味を抱き向かうと、そこにはディック&マック兄弟が経営するハンバーガー店があった。合理的な流れ作の“スピード・サービス・システム”や、コスト削減・高品質という革新的なコンセプトに勝機を見出したレイは、壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、兄弟を説得し、契約を交わす。次々にフランチャイズ化を成功させていくが、利益を追求するレイと、兄弟との関係は急速に悪化。やがてレイは、自分だけのハンバーガー帝国を創るために、兄弟との全面対決へと突き進んでいくーー。

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」に投稿された感想・評価

小一郎

小一郎の感想・評価

3.9
マクドナルド関連で初めて読んだ本が、当時日本マクドナルド社長だった藤田田氏が書いた『ユダヤの商法』。これが十代後半の自分にはとても面白く、藤田田氏の他の本もほとんど読んだ。

マクドナルドの英語の発音は全然違うのだけれど日本語で言いやすいようにマクドナルドにしたとか、ロゴマークの赤と黄色の色使いが注意を引いて食欲にも訴えるとか、コーラの温度は4℃が一番おいしいとか、家族をターゲットにして子どもの頃からハンバーガーを食べてもらえば、一生ハンバーガーを食べてもらえるし、さらにその人の子どももハンバーガーを食べるようになるとか。

マーケティングの手法として今では当然のことかもしれないけれど、当時としては斬新で、自分に無限の可能性があるかのように感じていた歳ということもあってか、こりゃスゴイや、いつか自分も、と夢中になった。

2007年に『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝』という、本作のもととなる本が出版され、これも読んだ。内容はユニクロの柳井正氏、ソフトバンクの孫正義氏が絶賛する、金儲けの指南書みたいな感じ。しかし、この頃になると自分への幻想はほぼ消滅し、金儲けが疑いもなく価値があり、良いことであるとも思えなくなっていた。

そして本作は、本にはなかった(と思う)レイ・クロックのダークサイドの部分やマクドナルド兄弟との関係についてもしっかり描かれていて、そこがイイ。

画期的で合理的なビジネスモデルを考案するも、品質と顧客サービスを第一に考え店舗展開に慎重なマクドナルド兄弟(特に弟)に対し、パートナーになりたいレイ・クロックはイケイケ。そりが合わない者同士のはずだけれど、マクドナルド兄弟もそこは弱い人間(特に兄)だからか、レイ・クロックと組むことにしてしまう。

自分達の承諾なしでは何もできないように契約でレイ・クロックを縛ったマクドナルド兄弟だったが、レイ・クロックはコンサルタントの入れ知恵によって盲点をつき、契約をなし崩しにしていく。

レイ・クロックの非人間的な振る舞いにより、大切なはずの人々との関係は破綻していく。悪役のレイ・クロックには落とし穴にはまるとかしてもらいたいところだけれど、実話をもとにしているだけに、溜飲が下がることはない。

ビジネスの世界で大成功するような人というのは非人間的な部分がある。逆に言えば、どこかしら非人間的でないと大成功はできない、ということかもしれない。「ああはなれないし、なりたくもない」(マクドナルド兄)というのが一般人の本音だと思うけれど、成功した者にはヒガミに聞こえるだろうなあ。

レイ・クロックの手腕なしにはマクドナルドが全世界に展開することもなく、従って日本でマクドナルドのハンバーガーを食べられなかったかもしれない。しかし、マクドナルド、もしくは似たようなチェーン店がなかったら世界は不幸だったのかといえばどうだろう?

2014年7月、マクドナルドで食品消費期限切れ問題が発覚する。こうした問題についても映画で描いて欲しかった。とはいえ、レイ・クロックが顧客よりも利益を重視する“ファウンダー”であったことは十分描かれているから、そこは察してくれよ、ということなのかもしれない。

●物語(50%×4.0):2.00
・レイ・クロックとマクドナルド兄弟がきっちり描かれていて面白い。もっとスカッとしたかったけど、これはこれで良しかな。

●演技、演出(30%×4.0):1.20
・マクドナルド兄弟が理想のキッチンを設計していくシーンが好き。

●映像、音、音楽(20%×3.5):0.70
・普通に良し。
序盤はアメリカ版カンブリア宮殿
後半は非情なビジネスストーリー

マイケル・キートンの憎さたるや、創業当時のマクドナルドの理念みたいなもんはもはやないのかもね
赤足

赤足の感想・評価

3.7
マクドナルドの創業者とされている"レイ・クロック"の自伝的な映画ではあるのだけれど、内容的にはマクドナルド創業物語といった方が正解のような…。

物語はしがない52歳の営業マンが2人のマクドナルド兄弟が経営するマクドナルドを世界一のファーストフード店に展開するまでを描いた。サクセスストーリー(実話)とヒューマンドラマ!

初期のイメージでは、ドキュメンタリー作品を想像してたけれど、ちゃんとしたストーリーと役者を使い描いてくれてて安心した。
話のテンポは良く前半は心地よく見れるが、後半は胸糞悪く、レイ役を演じたマイケル・キートンの演技はすごかった。
お陰で途中からレイのことが本当に大嫌いになったが、彼の根気と信念はだけは本当に凄かった。
資本主義の非人間的な部分と社会主義で人道的ではあるがビジネスセンスはなく、その場に善も悪もなくまさに弱肉強食の世界であると思わされた。

しかしレイには本当に、最後は痛い目にあってほしかったなと思わせられる映画だわこれ!
天狗

天狗の感想・評価

4.1
観たかった作品。

マクドナルドは不動産業であるというのが目からウロコ。

でも実は予備校ビジネスもそうだ。駅前の一等地にビルを構え客(予備校生)を呼べる(売上を上げられる)講師は実はテナント。客数が減ったら講師をすげ替える(テナントを入れ替える)。

重要なことはビジネスの本質が何なのかを見極め、他社を圧倒すること。

ビジネス・コンサルティングの観点からも本作は観るべき価値はあります。ま、本読めばわかるんですけどね。

自分は超保守的なあの兄弟にとてもイライラさせられたほうです。
道徳の教材のような映画。

この映画は決してマクドナルドの成功を映画化したものではない。
厳密に言うと、サクセスストーリーだけではない。

この映画は前半と後半で確実に色の違いを見せている。

前半はファーストフードのファの字もなかった時代の人々が当時高価で手の届きにくかった外食を文化として取り入れていく様を見事に描いている。
特に効率化は考えたマクドナルド兄弟が、テニスコートの半分に機材の配置や役割を決めて俯瞰的に見やすいようにロールプレイングを繰り返し最も効率的な方法を探求するシーンは観ててワクワクする。

後半は経営者の野心からこのマクドナルドでお金を稼ぎたいがために様々な手を使って世界中に広める。時には大事なものを捨ててまでも。

マクドナルドがいかに日本でも身近になったのかが、よくわかると同時にこれほどまでの犠牲者の上に成り立っていることまで痛烈とわかる。
技術者と経営者の考えはここまで食い違うものであり、大きな権力にはけっきょく勝てない。
もちろんこれだけがあくまで成功する秘策ではない。
人によって意見は様々であろう。
だからこそ皆が考えるべきことだと思う。
mu

muの感想・評価

3.8
チェーン展開によってマクドナルドを一躍大企業へと押し上げたマクドナルドコーポレーション創業者レイクロックの人生と小さなハンバーガー店の変遷を辿った作品

成功者は誰も残酷であり抜け目なく野心家である

こいつ人間的に終わってんなーって感じても、結局ビジネスで成功するのってこういう人だよねって思ってしまいました

またマイケルキートンがそういう人間を演じることに長けすぎている
すごい演技力
生まれた時から当たり前にありすぎて、成り立ちとか考えたこともなかった。
なぜマクドナルドの名前が欲しかったのか、映画ではボンヤリだったけど、町山さん解説を聴いてナルホドと思いました。
トランプとの類似点も指摘されていて、アメリカンドリームが作った今のアメリカの現状に目が向いてしまう。
マクドナルドの協力なしで描かれてるという意味で立志伝ではないし、むしろ、ジャーナリスティックに感じました。
m

mの感想・評価

4.7
善良なマクドナルド兄弟が如何にして彼らなりの店作りを成功させていったかを語る序盤の場面には素晴らしい高揚感があり、それ故に彼らの地に足ついた夢を喰らい尽くす『アメリカン・ドリーム』の負の側面の化身のような人でなしマイケル・キートンの奮闘と暗躍っぷりがひたすら胸糞悪い。映画としては大成功作です。

マクドナルド兄弟ではなく、普通なら悪役になりそうなマイケル・キートンを主役にするという着眼点が見事。
それを見事太々しく人間臭く演じ切ったキートン、そしてマクドナルド兄弟役のニック・オファーマン&ジョン・キャロル・リンチが良い。

この監督、良いですね。





あんなに美味しそうに見えるマクドナルド兄弟のハンバーガーに比べて、今身の回りにあるマックのハンバーガーがひたすらぺらっぺらな事がこの映画のエピローグな気がする。皮肉。
それぞれの立場になって考えると
なんとも言えない複雑な気持ちにもなるけど
マクドナルドという大企業の成功の裏にあるストーリーを分かりやすく且つ面白く描いていて凄く見やすかった。

カーネギーの本を読んでいるせいか、主人公レイは世界中にマクドナルドハンバーガーという価値のあるものを広めた偉人であると自分は見えた。
dduffyy

dduffyyの感想・評価

2.0
執念というか執着というか。

こんなジャンクフード食べて生活習慣病になってる人達はどうかしてる。
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