ノラネコの呑んで観るシネマ

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.2
端正に作られた歴史劇。
ドイツに占領されたワルシャワで、動物園を営んでいた夫婦の物語。
そこには大きな地下室と、動物を檻へと導くためのトンネルがあった。
夫婦は表向きドイツ軍に協力するフリをしつつ、ゲットーに幽閉されたユダヤ人救出のため尽力する。
ユダヤ人をゲットーから連れ出すと、一旦動物園へ匿い、安全なところへと送り出す。
ドラマの軸となるのは妻だが、はっきりとは描かれないものの、彼女もロシア革命か第一次大戦の難民であったことが示唆され、単なる善意ではない危険な行動の動機となる。
ダニエル・ブリュールがまたナチスの悪役なんだか、彼の横恋慕とかどこまで史実なんだろうか。
ここのところノリに乗ってるジェシカ・チャステインが素晴らしい。
ポーランド訛りはちょいやり過ぎ感あるけど。