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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のhiroのレビュー・感想・評価

3.0
設定-/脚本3/役者3/映像音楽3/個性3

舞台は悲劇の国ポーランド。
1939年9月、独ソ不可侵条約を結んだ両国がポーランドへ侵攻、分割統治を始めた。ワルシャワで動物園を営む夫婦は爆撃で多くの動物を殺され意気消沈、そして始まるユダヤ人隔離。
初めは友人1人を助けてあげたいという妻の願いだったが、これを機に夫は動物園を利用したユダヤ人逃走支援を画策。戦況は悪化する一方で夫婦も極限状態に。ゲットー封鎖、ワルシャワ蜂起ーー終戦までの壮絶な6年間を描く。

思っていたより硬派。思いきり泣かせに来るかと思いきや、過激な描写はなく、史実にもとづいて淡々と進行していきます。

ポーランド人目線で進んでいくのが新鮮。後から知りましたがポーランドのユダヤ人は戦前300万人だったのが戦後は5万人になったとのこと。想像もつかない速度で周りの人間が殺されていく中で、自らも(匿っているのがバレたら)殺される側にまわる覚悟、心からすごいなと思います。

ほとんど映画の感想になってませんが、出来不出来より題材が良。

2017-150(104)
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