なすびふぉーまー

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のなすびふぉーまーのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画としてはメチャクチャ面白いと思うんだけど、他の方のレビューにもあるように序盤の動物園の動物殺戮シーンが直球ストレートにハートフルボッコ過ぎて辛い。
しかも冒頭に象の出産をアントニーナが助けたあとに、(その象かはわからないけど)開戦時にドイツ軍が安全対策としてショットガンで象を殺害するシーンがあるんですよ。思いっ切り象の命に感情移入したあとに。「えぐぐぐぐぐ」となってしまった。戦争ってこんなもんなんだろうけどさ。哀しい象の鳴き声と痛々しい傷跡がさ。脚本的には大正解だよ……。
猫を飼いだしてから、本当にこの手のシーンが見られなくなったなあ……。

あと、『この世界の片隅に』と同様、淡々と市民の苦しみとそれを乗り越えようとする様を映すことが何よりも戦争の可否に対する僕なりの答えを出すことに寄与することを鑑みて、反戦の理由ってそういうところにあるのかなあと思った。これはあまり当映画には関係ないかもだけど。